Les Brodeuses Parisiennes(レ・ブロドゥーズ・パリジェンヌ)の壁掛けキットをお仕立てしました。
ベルプルの仕立て方についてネットで調べたのですが、分かりやすい説明が見つからなかったため、記事にします。
ベルプルをお仕立てしたい方の参考になれば嬉しいです♪
ベルプルとは
ベルプルとは、木製や金属製の棒に吊るしてクロスステッチ作品を飾る方法です。
キットとして売られているものの他、自分で市販の棒を購入して仕立てることも可能です。
ベルプルの仕立て方
ベルプルの仕立て方を写真多めで説明していきます。
棒の種類や形状(上下にあるタイプなど)によって仕立て方は完全に同じではないため、こちらを参考にアレンジしてください。
水通しをする
まずは完成した刺繍作品を水通しします。
そしてシワがなくなるようアイロンがけを行います。
作品を整える
今回は木製のボタンを縫い付ける必要があったので、水濡れしないよう水通しの後に取り付けました。
次に仕付け糸を外し、飛び出ている糸くずも取り除きます。
チャコペンで印をつける
完成サイズに印をつけていきます。
印をつけるのは裏面にしましょう。
今回の仕立てサイズは、ベルプルの横幅より若干短い20cmに決定しました。
両端1.2cm程度余白ができるよう、左右のバランスを見て仕上がり線を引いていきます。
この「ソーライン」は長時間かけて作業をしたい時には線が薄くなっているほど、自然にきれいにラインが消えるのでおすすめです。
上と下も1.2cm程度余白ができるよう仕上がり線を引きました。
仕上がり線から1cmの縫い代をチャコペンで印をつけます。
上の部分のみ、最初に引いた仕上がり線から上に1cm、さらに上に1cm、もう1cmと、合計4本の線を引いておきます。
ここがのちにベルプルに引っ掛ける部分となります。
布をカットする
一番外枠の線に沿って布をカットします。
裏布は、表布と同じサイズにカットします。
裏布については、今回は同系色を用意しましたが、飾れば見えないので布であれば何でも良いです。
ただし、色柄が派手なものは表に影響しやすいので白などの無地、厚手よりも薄手の布がおすすめです。
縫い代で縫い合わせる
中表(表と表が中で向かい合うように)にし、一番外側の縫い代をぐるっと一周縫い合わせます。
ミシンの場合は縫いはじめと縫い終わりに返し縫い、手縫いの場合は玉止めをしましょう。
今回はミシンで縫っていきます。
また、この時上部は8cmほど縫わずに開いたままにしておきます。
こちらは待ち針より簡単なクリップで、ミシンを使う方におすすめです!
縫い終わったら、四隅をななめにカットします。
誤って糸を切らないよう注意してくださいね。
そして、8cm開けておいた部分から表布を引き出して、形を整えます。
角は先のとがったものでしっかり出してあげると仕上がりがきれいになりますよ!
開いている口の部分をコの字縫いしていきます。
これで裏布つけは完成です。
ベルプルに固定する
続いて、ベルプルに固定していきます。
上部を1cm折り返して、表に響かないよう裏布だけをすくってコの字縫いしていきます。
すべて縫い終わったらこのようになりました。
ひもを通して完成
最後に吊るすための紐を穴に通します。
紐は何でもよかったのですが、今回の作品は穴が小さかったことと、壁になじませたかったことから親和性の高いECRUのDMC刺繍糸を使いました。
これで壁掛けベルプルの完成です!
まとめ:ベルプルを仕立てて壁を華やかに
ベルプルを飾るとこんな感じになりました。
新作として初めて見たときから部屋に飾りたいと思った作品だったので、こうして実際に飾ることができてとても嬉しいです。
使用したキットはこちらです↓
裏布をつけない方法もありますが裏布をつけるひと手間があることで、ベルプル処理の際の糸が表に渡らずより美しい仕上がりになります。
ぜひこの記事を参考に、ベルプルでのお仕立てを楽しんでください♪