ドット絵のようなクロスステッチ刺繍、とてもかわいいですよね。
「クロスステッチは好きだけど、どう仕立てたらいいのか分からない…!」そんな方にも一番初歩的でおすすめなのがワッペンに仕立てること。
今回はクロスステッチでワッペンを作る方法をご紹介します。

私はクロスステッチでワッペンを販売しているハンドメイド作家です。

こんな作品を販売しています
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今回はこのワッペンの作り方を余すことなくお伝えします。
使うのはオリムパスのビニールキャンバス
材料として使うのは通常のクロスステッチ用アイーダやジャパクロスではなく、オリムパス製絲のビニールキャンバスです。
ビニールキャンバスとは
ビニールキャンバスは、オリムパス製絲から販売されているビニール素材の糸で織られたクロスステッチ用の布です。
水はじきのよいビニール素材です。
お好みの形にカットしてコースターやストラップなど様々な用途に使えます。<品質構成>
芯部分 ポリエステル100%(塩化ビニル樹脂加工)
<サイズ>
約22cm×30cm
<目数>
18カウント/1インチ・約70目/10cm引用:オリムパス製絲
18カウントのみの商品展開で細かい目ですので、クロスステッチ初心者の方はクロスステッチに慣れてからの使用がおすすめです。
ビニール素材であるため、はさみで切っても端がほつれてこないところが最大の特徴です。
そのため、ワッペン作りには最適な素材になっています。
ちなみに縦横比はロットによって結構ばらつきがあります。
↓この画像をご覧いただけると、違う時期に購入したビニールキャンバスで仕上がりに違いがあることがわかると思います。
クロスステッチワッペンの作り方
ここからはワッペンの作り方を写真多めで説明していきます。
クロスステッチ刺繍をする
ビニールキャンバスにクロスステッチをします。
今回は簡単な星のモチーフをステッチしました。
余白をカットする
刺繍の周りの余白をカットします。

私の場合は、1マスずつ余白が残るように方眼に沿ってカットします。
お好みで角は丸くカットしてもOKです。
角を丸くカットする場合は等間隔に余白が残った方がきれいに仕上がるので注意してくださいね。
このまま完成でも大丈夫ですが、洗濯をしたりフチがこすれたりするとビニール繊維が出てきてしまうことがあります。
そこで、フチをかがる加工をするとより耐久性が高いワッペンになります。
ワッペンの巻きかがりのやり方
巻きかがり用の糸を用意します。
色はお好きな色でOK。
25番刺繍糸を2本どりで、40cmほどの長さにカットするのがおすすめです。
刺し始め
最初に針を通すのは土台のワッペンのうち、直線が長い部分から始めます。
1針目は裏から表に針を出します。


この時、裏側の糸端は巻き込んでいきます。
次は隣の穴に針を入れ、あとは同じようにかがっていきます。
このくらい(2~3マスくらい)刺し進んだら、余っている糸をカットします。
根元でカットしてくださいね。
カットが終わり、うまく巻き込むことができました。
角のかがり方
角まで来たら角の同じ穴を3回使って隙間なく空白を埋めていきます。
↑↗→という感じで糸が渡るようにします。
へこんでいるタイプの角は、布端の角から←↙↓と糸が渡るようにそれぞれの穴に針を通していきます。
刺し終わり
ぐるっと一周刺し終えたら(最初に通した針と同じところをもう1度刺したら)裏返します。
これまで刺してきた糸に針をくぐらせて根元でカットしたら完成です。
途中で糸が足りなくなった場合も、刺し始めと刺し終わりのやり方は同じなので処理をして新しい糸を使い始めてくださいね。
完成したクロスステッチワッペンがこちら
左が縁かがり前、右が縁かがり後です。
角が丸くなり、ころんとしたフォルムになります。
完成したクロスステッチワッペンのアレンジ
アレンジ
完成したワッペンはかばんや巾着などの小物につけたり、
スマホケースに入れて楽しんでいます。
まとめ:クロスステッチのオリジナルワッペンが作れます!
小さなクロスステッチでもいろんなものに付けることができ、かわいさが活きるワッペン。
ビニールキャンバスを使うと、とてもお手軽にワッペンにすることができるのでおすすめです。
さらに端処理としてふちかがりをすることで、強度もばっちりの仕上がりになります。
こちらは付けてから1年以上何度も洗濯を繰り返しているフチ加工ありのワッペンですが、全くヘタっていません。
ぜひいろんな図案をステッチしてオリジナルのクロスステッチワッペンを作ってみてくださいね。