クロスステッチの縫いはじめの糸処理ってちょっと面倒ですよね。
こんな感じで糸が出ていて、邪魔になることがあります。
そんなお悩みを一発で解決する技が「ループメソッド」です。
初めてこの方法を知ったときは目から鱗でした!
ループメソッドをすると、裏糸がきれいに始末され、刺し始めの糸処理が不要になるんです!
今回はこのループメソッドのやり方を写真と動画で丁寧にご紹介します。
ループメソッドのやり方(写真)
さっそくループメソッドのやり方を紹介していきます。
動画の方がいいという方は下に動画もご用意していますよ。
糸を針に通す
まず最初に刺したい本どり数の半分の糸を用意します。
※今回は2本どりなので糸を1本用意します。
次に糸を半分に折り、折った2本分の糸をまとめて針穴に通したら、輪っか部分が長くなるように糸の長さを調整します。
ここまでで準備完了です!
クロスステッチをする
下準備が終わったら、ループエンドのステッチに入っていきます。
1針目
最初の1針目は裏→表へ入ります。
2針目
2針目は表に斜めに糸が渡るように、表→裏へ刺します。
ここでループメソッド!
3針目に行く前に、裏側へ戻って1針目の輪っかに針を通したら、そのまま糸を引っ張りきります。
3針目
ループメソッドを終えたらあとは通常のクロスステッチ。
2針目の真上から裏→表に糸を出します。
4針目
最後はクロスになるように3針目の対角線から表→裏に糸を出せば完成です!
連続して刺したい場合
連続して列を刺したい場合には、3針目のところで縦や横にそのまま進んでもOKです。
ループメソッドの工程を過ぎたら後はいつも通りのクロスステッチで大丈夫!
ループメソッドのやり方(動画)
「ループメソッドのやり方を動画で見たい!」という方はこちらをどうぞ↓
ループメソッドの注意点
ループメソッドは便利だけど、注意点もあります!
偶数本どりの時にしか使えない
ループメソッドが使えるのは、2本・4本・6本どりの偶数本どりの時だけです。
最初に糸を半分に折って使うので、どうしても偶数本のみに使える方法となってしまいます。
1本・3本・5本の場合は裏糸をくぐらす方法で糸処理をしましょう。
一度糸をカットすると通常の刺し始めしかできない
もう1つの注意点は、1度糸をカットした後は続けてループメソッドが使えないこと。
カットした後の糸が長ければ再び1本に戻してループメソッドを行うこと自体は可能です。
ですが、また下準備をしなきゃいけない手間を考えると、2度目以降は通常の刺しはじめをした方がスムーズかもしれません。
ループメソッドのメリット
注意点はありますが、それでもループメソッドが使えるようになると便利なことは沢山あります!
縫いはじめの糸始末がいらなくなるメリットは大きく4つ。
ぴろんと出た糸が邪魔にならない
ループメソッドを使うと縫いはじめ最初の段階で糸始末が完了してしまうので、始末前の糸が沢山表側にぴょんぴょんでている状態が改善されます。
時短になる
通常の糸始末の時間を20秒くらいとすると、ループエンドにかかる時間は3秒ほどです。
いちいち刺繍枠を外す手間も省けるのでかなりの時短になりますよ。
裏糸がかさばらずすっきり
通常クロスステッチの裏糸の処理は糸をくぐらせますよね。
ループメソッドは輪で糸処理されるので、通常よりも厚みが出ません。
裏まで気にする方にもおすすめの処理方法です。
1目刺しでもほどけにくい
周りにくぐらせる糸がない状態で1目だけ刺す場合などにもループメソッドは大活躍です。
くぐらせる方法の糸始末よりも輪の状態のループメソッドの方が糸がほどけにくく、頑丈になります。
まとめ:ループメソッドを使うと糸始末にかかる手間が激減!
ループメソッドを使うと、縫いはじめの糸をくぐらせる処理が不要になることで
- ぴろんと出た糸が邪魔にならない
- 時短になる
- 裏糸がかさばらずすっきり
- 1目刺しでもほどけにくい
といったメリットがあります。
注意点としては、
- 偶数本取りの時にしか使えない
- 糸をカットすると通常の刺し始めしかできない
ので注意してくださいね。
使えるようになると革新的にクロスステッチがやりやすくなる便利技!
ぜひこの記事をくり返し読んでやり方を習得してみてくださいね♪